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シニアチックな水彩画家,80歳 おさむ斉藤のブログ Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2008年 02月 11日

2/10/08 カーネーション

2/10/08 カーネーション_c0053177_13323553.jpg

 小東京で朝食会の後、グレンデールまで車を飛ばした。この週末
は文句のない良い天気。気温も上がり、家を出るとき着た厚手のジ
ャケットはもう要らない。パサデナ・フリーウエイ、フリーウエイ
5、グレンデール・フリーウエイトと乗り換えフォーレストローン
墓地へ着いた。そこにある花屋でピンクのカーネーションと少しば
かりの緑の葉を包んでもらう。

 早いものでブルースが亡くなって5年に成る。最初の頃は彼の誕
生日と命日に墓参りをしていた。死んだ人の誕生日に墓参りも可笑
しいかと、昨年からは命日だけに成った。摘んだ野花を供えるのも
良いかなあと思った事も有ったけれど、そんな野原が近くに有るで
も無し、結局花屋で同じピンクのカーネーションに成る。ブルース
が元気な時にそれが好きな花だと聞いたので馬鹿の一つ覚えだ。

 インターホーンでモザリアムのドアを開けてもらう。一歩中へ入
るとひんやりした空気が身体を包む。ジャケットを車に置いて来た
ことをちょっと後悔した。日曜なので墓参りの人がいるかとも思っ
たが、私一人でホッとする。この静寂を誰かに破られるのは辛い。
ステンドグラスを通して入る自然光と、微かに流れる音楽が別の世
界を創っていた。

 ブルースがまだ元気だった頃、2人で此処へ来た。彼の両親が眠
って居る。しかしブルースは墓参りはしていなかった。一緒に来た
のは私が勧めたからだ。突然思い立った事だったので花など無かっ
た。私はモザリアムの前の垣根に絡み付く小さな紫の花を摘んでそ
れを供えた。その小さなスペースにブルースは両親と一緒に眠る。

 カ−ネーションを備え付けの花瓶に生けると、ブルースの墓に供
える。それを眺めながらちょっと湿っぽい気持に成ったりするのだ
けれど、ブルースの性格を考えると、今頃あの世で「私の墓の前で、
泣かないでください。私はそこに居ません、眠ってなんか居ません
〜♪」と唄っているような気がする。

 バカバカしい、帰ろうっと。1年後に来るね。

by shinia62 | 2008-02-11 13:34 | シニアの時間 | Trackback | Comments(6)
Commented by Marrrsan at 2008-02-11 13:58
時の経つのは早いものですね、もう5年経ちましたか。
ところでタイトルの1/10/08と言うのは2/10/08の間違いでしょう?
1/10だと私の誕生日ですけれど。
Commented by Asahina at 2008-02-11 17:41 x
SAMsan,またDateが1か月Time SlipしてFeb→Janになってますよ。BluesSanはSAMさんの旧友ですか?私も外資系勤務してた頃に部下にBluesという米人がいて、これが大阪弁はペラペラでした。10数年在日なのに日本語は書けずすべて代筆しましたが…。
やはり、SAMさんもこの世を離れる時には「千の風」に乗ってHeavenへ旅立ちますか!? 小樽は「雪明りの路」のイベント中です。雪はLAでは見られませんね!?
Commented by lanova at 2008-02-11 23:36
ふふふ、ちゃんとタイトルが直ってる!さむさん、こまめにチェックしてますね。♪カーネーション、お花の中では、カーネーション、一番好きな花♪井上陽水の歌を思い出しました。
Commented by shinia62 at 2008-02-12 01:05
ま〜さん
日付の間違い教えてくれてありがとう。他の日記も見たらまだ1月に成っているのが3個もありました。ぼけちゃったかな。
Commented by shinia62 at 2008-02-12 01:09
Asahinaさん
月が変わっても私の頭はまだ1月に成っていた様です。早速直しました。出来る事なら死ぬまでぼけないでいたいですね。◇小樽の雪明かりイベントは見た事ありませんが、ロマンチックな響きですね。文字通りロマンチックなのでしょう。
Commented by shinia62 at 2008-02-12 01:12
lanova さん
ブログに命を掛けていますから、飯は忘れてもこれだけは忘れません。私は紫系の花が好きです。


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