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シニアチックな水彩画家,80歳 おさむ斉藤のブログ Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2008年 01月 10日

1月9日 似顔絵

1月9日 似顔絵_c0053177_10251956.jpg1月9日 似顔絵_c0053177_10255947.jpg

 商売気のないぼくにたまりかねて、知人や親切な客がよく助言を
してくれる。「Tシャツに作品をプリントして売ったら」「コーヒ
ーカップに作品をプリントしたらどう」。確かに商品としては面白
い。「でも、ぼくは絵描きでお店をやりたいんじゃないんですが」
と反論したいのを堪え「そうですね」と相づちを打つ。皆の心配が
ありがたいし。

 そんな助言で心が動いたのが「似顔絵を描いたらどう」と言うも
の。それなら絵を描く範囲だし金にも成りそうだ。それで密かに練
習を開始した。素早く描けるCaricature(漫画風似顔絵)が良いと
決める。画材は色鉛筆。雑誌の写真から面白そうなのを選び描いた。
小東京のブースで客を取って描いた事もあった。でも何かが違う。
精神的なプレッシャーが凄いし、写真から描く時とは違い面白さが
ない。結局続かなかった。似顔絵描きはただ絵を描けるだけでは出
来ない。絵描き自身に面白いキャラクターがあって、客を煙に巻く
程の余裕が無ければ駄目なのだ。客の批判に手が震える様じゃ勤ま
らない。

 単に絵を描くだけでも、風景画が得意とか人物が良いとか好き嫌
いがある。アートショーで会ったある水彩画家は素晴らしいハーバ
ーシーンを描いていた。ぼくの好きな画家の一人だった。あるショ
ーで同じ風景ばかりでは飽きられるから花をかき始めたと言う。見
せて貰うと、彼の風景画からは想像出来ない作品だった。絵描きだ
からなんでも描けると言う訳ではないのだ。

 ぼくの似顔絵経験から好きでもないのに描くのは止めた。遊びに
描くなら良いのだけどね。随分昔の失敗談である。

(今日の画像はその頃の似顔絵)

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by shinia62 | 2008-01-10 10:30 | シニアの時間 | Trackback | Comments(6)
Commented by kimiko at 2008-01-10 22:45 x
本当ですね、水彩画コレクションという画集がありますが
風景、静物、画家が分かれています。
全てが上手いプロって いないんだなぁ・・・と思っていました。

シスコで 娘の似顔絵を描いてもらいました。
似てなかったけど 要らないとは言えないしねぇ・・・。
Commented by Ladyinnj at 2008-01-10 23:16 x
似顔絵で商売している人、観光地にたくさんいらっしゃいますが
結構大変だと思います。
のんびり丁寧に描いてはいられないし、
ぱっと特徴をつかんで描かなくちゃいけませんからね。
やっぱり得意不得意がありますよね、人それぞれ。
Commented by shinia62 at 2008-01-11 01:56
kimikoさん
良い作品を仕上げるには題材と仲良くする事です。気持ちが通じないのに描いても駄目なものですね。
Commented by shinia62 at 2008-01-11 02:00
ladyinnjさん
似顔絵は遊びの一つぐらいに考えていたら良いのでしょうね。うんとマンガチックで似ているのか似ていないのか良く解らないってのもありますが、客も結構喜んでますしね。絵描きの世界にもいろいろ得意技があるようです。
Commented by kimiko at 2008-01-11 23:46 x
さむさん、ありがとうございます。

私は 一目惚れしたものを描くと 案外マシな仕上がりになるんですよ。
でも とりあえず何も無いけど描こう、と思って描いて
うまくいったためしがありません。

でも いつもいつも惚れこめるものに出会える訳ではありませんよね。
Commented by shinia62 at 2008-01-12 02:09
kimikoさん
良い題材に会うのは確かに難しいですね。それを待っていたら絵を描けませんし。そんな題材に会えるまでいろんな題材に挑戦し勉強して置く事でしょう。


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