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シニアチックな水彩画家,80歳 おさむ斉藤のブログ Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2007年 03月 11日

逃がした魚は、、、

逃がした魚は、、、_c0053177_13263526.jpg


「この絵に決めたわ」
大柄な日系女性が言った。
ムームーの様なドレスを着ている。
マジェンタに白い花模様が眩しい。
一緒の日本人女性は対照的に黒い服装。
20代後半に見えるその女性はとっても良い感じ。
落ち着いていて品がある。
日本語も英語も滑らかであった。

「贈り物にするのだけど、
祝 結婚25周年記念と日本語で書いてくれるかしら」
と日系女性。勿論其れに問題はない。快く引き受けた。
マットの右隅に書く事に決める。
「30分程あれば出来ますので」
「それじゃその辺を歩いてきますので宜しくお願いします。
支払いは今の方が良いかしら、それとも受け取りの時に、、」
「今の方が面倒がないですね」
ぼくは答える。こんな場合、支払いは先にが原則。

合計を出して金額を言ったら日系女性が一瞬驚く。
予想以上の値段だったらしい。
中型の絵で値段は安くない。
これを贈り物にするなんて金持ちなんだろうな。
などとぼくは思っていたのだ。
2人は暫く話し合って、
「私には高すぎるので」
と日系女性は気の毒そうに言った。
彼女ののんびりした態度に救われた気がした。
日本人女性とぼくは何となく恐縮してしまう。
自分のミスではないのだけれど、そんな気持ちに成るのだ。
ぼくはやっぱり日本人。

逃がした魚は大きいが、結婚記念を書き込む前で良かった。

by shinia62 | 2007-03-11 23:25 | シニアの時間 | Trackback | Comments(4)
Commented by Marrrsan at 2007-03-13 23:56 x
しかし、値段を聞いておかないでそれはないでしょうね。
絵の値段は表示してあったなら、
結婚記念の書き込みにだいぶふっかけたのでしょうか。
Commented by shinia62 at 2007-03-14 00:55
ま〜さん
絵の値段はついているのだし、文字入れはサービスでした。彼女が絵の値段を勘違いしていたのでしょう。まあいろいろ有りますね。だから人生は面白い。
Commented by lanova at 2007-03-14 02:27
絵の値段って本当に幅が広いですよね。サイズだけではなく、ペインターによっても随分違うし…新居の絵、どうしましょ?きっと優先順位は後の方になるだろうなあ。何しろ生活必需品が最優先だし…さむさん、お別れオフ会しましょうね。
Commented by shinia62 at 2007-03-15 01:39
lanovaさん
自分の絵の値段を決めるのは大変でした。今では自分が満足出来る値段が出来上がり、値段に関しては堂々としています。オフ会lanovaさんの都合の良い日で大丈夫ですよ。ぼくは平日か週末なら日曜日に時間が作れます。つまり何時も暇ですってことですが。


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