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シニアチックな水彩画家,80歳 おさむ斉藤のブログ Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2006年 10月 15日

日本訪問記 4

 野幌駅で、朝一番の汽車に乗る。今日一日は私の大好きな街、小
樽で過ごす。2年前の訪問でその変わり様に驚いたものだ。でもや
っぱり好きな街。観光地化した境町の通りで小さなギャラリーを見
つける。2年前には無かった店だ。まだ客の無い時間で、そこの主
人とお喋り。観光客相手の寿司屋の話しに成った。
 インターネットで知った事だが、あるホームページの掲示板には
あくどい商売をする寿司屋の事が書き込まれていた。地元の人達に
は良く知られた事らしい。しつこい客引きも居るのだとか。その事
を話題にしたらギャラリーのオーナーが要注意の店の名前を何軒か
上げる。そして此処なら大丈夫と言う店の名前も。小樽で寿司を食
べる積もりは無いけれど、其れが目的の観光客が多い。何故小樽で
寿司なのかも良く解らない。私が小樽で好きな食べ物は「ニシン定
食だ」(笑)。野次馬根性で要注意寿司屋の前を通ってみる。立派
な門構えだ。「悪い奴程良く眠る」じゃなくて「良く肥える」。
 小樽と寿司は許せるとして、人力車はどうだろうか。小樽の運河
を走る人力車。私が住んでいた頃には想像出来ない光景である。其
れもこれも観光の為。特に外国人観光客の為? 人力車は日本の観
光地には何処にでもある様だ。

 ニシン定食の飯屋さん。三角市場の中に有る。おばさんが1人で
やっていて、10人程度で満席に成る。観光客には縁の無い隠れス
ポット。と言うのは2年前の事である。昼食時間にその飯屋さんへ。
定食を注文、出された熱いお茶を飲む。そこまでは想像した通り。
ところがだ、店を見回すと2年前には無かったあるものが。サイン
色紙。所狭しと張ってある。カウンター内はおばさんともう一人手
伝いの女性。こんな所にも観光の嵐が。その後店は突然忙しく成る。
若い観光客の一団が「おばさん7人入れる」。居心地が悪く成って
食べるや否や店を出る。古き良き思い出は、古き良き思い出となっ
た。

by shinia62 | 2006-10-15 13:15 | Trackback | Comments(4)
Commented by genova1991 at 2006-10-15 16:31
北海道も経済環境がずっと厳しかったので、観光に頼る割合が大きくなり、どうしても観光地化せざるを得ない部分があるのでしょうね。小樽はいつ頃からお寿司屋さんで有名になったのでしょうか?以前はそうではなかったようですものね。デパートの北海道物産展にも必ず小樽のお寿司が出てくるのですよ!海のそばなので、新鮮で美味しいからということなのでしょうね。せっかくの「にしん定食」をゆっくり味わうことが出来なくてちょっと残念でした。いてもいなくても困るのが観光客といったところでしょうか。
Commented by shinia62 at 2006-10-15 22:13
昔は無かった小樽の名物は、
寿司、ガラス工芸、オルゴール工場など。
観光地として売り出す為には名物も造り出す必要があるのでしょう。
昔は静かだった運河の辺りが賑やかに成って、
駅前広場が死んだ様に静かなのも気になります。
それでもこじんまりとした小樽の街は好きですが。
Commented by marrrsan at 2006-10-16 11:42
ギャラリーオーナーとサムさんの展覧会の可能性を尋ねたんですか?
日本で個展をやりたいといっていたので。
Commented by shinia62 at 2006-10-16 13:44
ま〜さん
商売の事はすっかり忘れてました。
こじんまりしたスペースで、
自分の作品を飾れたら楽しいだろうなとは思いましたが。
商売気の無い私です。


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