2010年 12月 13日
6年間、日系人経営の店で鍛えられ英文字の腕は格段に上がっ た。最初の一年ほど会社では看板をなかなか書かせてくれなかっ た。日本で経験した見習い時代に負けないほど辛い日々である。 私は狭いアパートで猛烈に英文字の勉強をした。スケッチブック に文字をスケッチするのである。こうして文字の基本を身体に叩 き込む。 日本での見習い時代に同じ事をやっていたのだ、どう って事は無い。ただ35歳になって同じ事を繰り返すことはさす がに辛いものが有った。自分はプロの職人だと信じていたのだか らなおさらだ。苦労の末、その店を辞める頃には英文字にかなり の自信がついていた。 しかし、運営資金も無く客の当てもない自分が、看板職人の腕 だけで店をやっていけるのか。無知と言うのは恐ろしい、同時に 怖いもの知らずは力でもある。私の頭の中である筋書きが有った。 ビジネスマンではないし、人間関係が上手い方ではない。それで はどうしてビジネスをスタートするか。 答えは、私の得意分野で 勝負すれば良い。それは肉体苦労をいとわないこと。些細な事を 持続出来る性格そして職人としての腕。これだけだが何とかなる。 その第一歩はチラシ大作戦だ。デザインならお手のもの。ノー トサイズのチラシをデザインした。とりあえず印刷屋で500枚 刷ってもらった。まだインクの匂いがするチラシの山を見乍ら、 私はやる気満々、身体が熱くなるのであった。いよいよ明日から 作戦開始だ。 次に続く (チラシ2題、左、マンガ調、右、固くまとめてみました。 こちらは名刺のデザインにも使った。新しいチラシを作 る度デザインを変えていたので、その数はかなりのもの。 現在5種類保存されている。) ↓アイコンをクリック、人気投票にご協力ください。 にほんブログ村 人気ブログランキング
by shinia62
| 2010-12-13 09:34
| 過去日記
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Comments(2)
Commented
by
Marrrsan
at 2010-12-13 23:58
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実を言うと私は看板職人時代と聞いて、日本での修行時代から
始まるのかと思ってました。 日本人は耐え忍ぶ姿が好きですから 親方、同僚に虐めにいじめられながらも強く耐え忍び、やがてアメリカへ渡り輝かしい成功をする話にすると受けるし、TVプロデューサーが 偶然このブログに目をとめ、男性版「おしん」としてテレビドラマに ・・・・と言う妄想をしてました。
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Commented
by
shinia62 at 2010-12-14 03:24
ま〜さん
話はアメリカでの商売スタートから始まりますが、フラッシュバックで日本の見習い時代に話が戻ったりします。乞うご期待。 |
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