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シニアチックな水彩画家,80歳 おさむ斉藤のブログ Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2010年 07月 13日

さすがアメリカ

さすがアメリカ_c0053177_8373293.jpg
 届いた封書の差出人を見る。そこは空白であった。
少々怪しげな手紙だな。嫌な予感がする。
便せん一枚だけの薄い手紙を開く。
タイトルを見てどきっ!
◯◯◯法律事務所とある。

 アメリカでは
通りで石を投げると弁護士に当たるほどその人口は多い。
そんな中で顧客を取るのは大変で
なりふり構わぬハイエナみたいな輩も多い。
だから信じられない訴えがまかり通るし、
それが勝訴そると言う国なのだ。
アメリカではそんな弁護士を揶揄する
弁護士ジョークと言うカタゴリーがあるほど。

 そんな訳で弁護士からの手紙は怖いのだ。
普通なら考えられないいちゃもんを付け告訴する。
こわ〜。
手紙の内容は遠い親戚が
100万ドルの遺産を私に残した知らせだった。
なんてことはまずない。
弁護士からの手紙、暗いニュース。
これしかないだろう。

 なので、手紙を読む私の恐怖の心情が感じてもらえたら幸いだ。
読み進むうちに私の手が小刻みに震え始めた。
な、なんで〜。今頃そんなことを言われたって、
どうすりゃいいんだべ。
そったらこと言われたって。
感情的になると出てくる北海道弁。


(明日に続く)


 いやそれまで待てない。
手紙の内容は次のようなものだった。
「ご存知のように3月21日あなたが起こした衝突事故で
怪我をした被害者が貴方と保険会社に対し
治療費などの支払いを求めています」

 何言ってんだろう。あの車に人は居なかった。
道路脇に駐車していた車じゃないか。
などと思ったけれど、考えると頭痛がするので、
保険会社に手紙を転送することにした。

 今朝そのことで保険会社へ電話をすると担当の女性が
「車の中に人は居なかったんじゃないの」
と私と同じことを言う。

 保険の国アメリカは保険詐欺の天国でもある。
交通事故のことに限っても詐欺組織が沢山ある。
その中には医者も居て診断書も好きなように書けるから、
困ったものだ。

 もっと困るのは保険会社がそれと戦うことに積極的でない。
黙って言い値を払う方が法廷で争うより安上がりなのである。
もちろん訴える方もそれを見越しているから、
金額設定には気を使っているのだろう。

 何十年この国に住んでも私は日本人だ。
もしもアメリカナイズされた部分があるとしたら
とてもシニカルな人間になってしまったことだろうか。

 悲しいっす。

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by shinia62 | 2010-07-13 09:30 | シニアの時間 | Trackback | Comments(8)
Commented by Coconut at 2010-07-13 12:35 x
わ〜、嫌な事になりましたね。で、保険会社がちゃんとやってくれるんですよね?

私も訴えられた経験あります。25歳のメキシコ人男性(と言うよりも、男の子)に。彼のトラックは殆ど無傷。左から運転席のドア一帯に追突され、窓ガラスが粉々に舞い散る中で、私は一瞬何が起ったのかと。。。

やですね〜。さむさんは面倒な事になりませんように。
Commented by 和美 at 2010-07-13 16:08 x
むかし若い日本人の同僚で、前に走っていた車のバンパーに衝突してしまった人がいました。相手のアメリカ人は「修理をする時には、あんなバンパーが良い、いやこんなバンパーにしよう!」とか高価な物にしようと勝手に想像しているので、そんなのを支払いさせられるのかと驚いて自分の保険会社に連絡したそうです。当然ながら「以前と同じ状態になるように保険がカバーしますが、アップグレードの支払いは必要ないので安心してください」と言われてホッとしたそうです。

これまた交通事故にまつわる、欲張りなアメリカ人の話でした。おそまつ。
Commented by at 2010-07-13 21:31 x
その手紙は冗談?それとも本気の内容なんでしょうかね?
事故が起きたときに、警察は現場検証などしていないのでしょうか?
怖いですね。
Commented by shinia62 at 2010-07-13 22:02
Coconutさん
保険会社が面倒見ることになっています。私のは全部カバーなので助かります。以前は保険が高いので法律で決められた最低のものを買えば良いとか思ってましたが、やはり全部カバーが良いかと。
Commented by shinia62 at 2010-07-13 22:06
和美さん
アメリカの告訴ケースにはばかばかしいものが多いですね。何でも訴えてそれで生活している人も居るそうですから。これは弁護士ではなく一般人で法律を齧った悪人てとこですが。
Commented by shinia62 at 2010-07-13 22:08
魚さん
最初は誰かの冗談かと思いましたがちゃんと事故の日取りが書いてあるので、誰か偶然現場に居た人が金儲けのチャンスだと訴えてるのかと。アメリカではそんなケースは珍しくありませんし。
Commented by Shigeru at 2010-07-14 02:02 x
"Lowsuit"のこともそうですが、先日外資系の会社へのResumeを書いていて、U.S.AでBest SellerになったそのGuide Bookを参考しながらいろいろと読んでいたのですが、“自分の不利になることは一切書かないこと”と強調してありました。
Commented by shinia62 at 2010-07-14 03:39
shigeruさん
それは当然のことかと。交通事故では自分がどんなに悪くても誤ってはだめと言われます。


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