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2008年 09月 30日

白昼の決闘

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 「超音波テストは簡単だよ。妊婦が胎児の様子をモニターで見る
あれ。俺の場合他の検査で病院へ行って超音波検査もしたのだけど、
首の動脈が殆ど詰っていると言われ直ぐ手術したんだよ。危なかっ
たなあ。頭痛がするとかあっても、殆ど症状が無いし定期検査で発
見するしかないからね」とJ氏。それは先週の土曜日の事だ。
 5年程前、目の毛細血管が破れ右目が失明状態に成った時、血管
が詰まる恐ろしさを知った。しかし動脈検査はした事が無い。巨大
な機械の下に横たわって、、、超音波検査とはそのような大掛かり
なものと思っていた。簡単に出来るのなら安全のため一度やってお
いた方が良いだろう。

 と言う訳でカイザーの主治医と予約を取った。そしてそのオフイ
スのシーン。私は診察台の端に腰掛けコンピューターの前に座る医
師をやや見下ろす状況で話していた。私の主治医は中国系アメリカ
人。40代後半か50代初めに見える。顔の表情が乏しく、端正な
顔立ち故に冷たい印象を受ける。殆ど笑う事がない。
「実は首の動脈チェックをしたいのですが。専門医の予約をお願い
します」
「4月の診察では正常でしたよ」
「エッ、、ウルトラサウンズ(超音波検査)をした記憶は有りませ
んが」
「超音波じゃなくて私が指で触りチェックしました。正常に脈打っ
てましたよ」(そりゃあ生きてますから)心の声。「でももっと確
かな検査を専門家にしてもらいたいのですが」「私が大丈夫だと言
っているのだから大丈夫なんです」「でも、、、セカンドオピニオ
ンって事も有りますし」 と私は食い下がる。「モニターに血管内
の様子が映し出されてさ、詰ってたりすると一目瞭然な訳」J氏の
言葉が蘇る。でもどうしてこの医師は固くなに超音波検査を拒否す
るのか。老い先短いシニアをちょっと喜ばせてやれば良いのに(笑)。
 しかし私の主治医は言い放った。「そんなにやりたきゃ他の場所
で実費でやってもらったら」「・・・・」(あんた、医者がそれを
言ったらおしまいよ(寅さん風に)。私は高い保険料を払ってここ
で医療のサービスを全て受けることになっているのだ。)心の叫び。
 けっきょく超音波は駄目だった。

 この日の戦いはもう一つ有った。何ヶ月か前に肥大のため尿の流
れが悪く炎症を起こした前立腺の事だ。これも専門家と話し合いベ
ストの治療法を考えたかった。医師はこれにも渋い顔を見せる。し
かしこちらは炎症と言うはっきりした症状が有ったので私が勝った。
専門医の予約を取ってやると言う。「凄く混んでいるから何時に成
るか解らないよ」と何時までもちくちくと痛い言葉を吐く医師であ
る。
 主治医替えよっと。

(今日の作品:スケッチブックのペラペラな紙に水彩で描きました。
結構面白い絵の具の反応があって楽しかったのを覚えている。)
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by shinia62 | 2008-09-30 10:05 | シニアの時間 | Comments(6)
2008年 09月 29日

小東京で

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 なんて事だろうか。小東京の商売は全く駄目で閑古鳥が鳴く。売
り上げゼロの不名誉な結果に。それでも私は読書をしたり、カレッ
ジの宿題をしたり有意義な一日であった。

 先週私のフアンが貸してくれた小説を一気に読み終えた。読むの
が遅い私が一日で読み切ったのだから如何に暇だったか解ると言う
もの。

 火曜日のフイルム演技のクラスは、毎回短いシーンを演じる実習
がある。簡単なものだとその日に渡された台詞をパートナーと練習、
即皆の前で演じる。先週は少々長めのシーンだった。それを皆の前
でコールドリーディングをした。宿題はその台詞を完全に暗記、次
のクラスで台本を離れて演じる。シニアは暗記が苦手。ようやく覚
えても感情を入れる余裕など無い。それでもなんとか頑張っている。
クラスには他にシニアが2人居るので心強い。もっともそんな事で
安心していても仕様がない。仕事を取るのにシニア割引は無い。ブ
ースの中でその台詞を大声で練習していたので、通り過ぎる人達が
怪訝な顔で振り返る。私が1人なのを見て、携帯電話で話している
のだと思っているかも。そうだとしたら、変な所で携帯電話の悪習
に助けられたことに成る。

(今日の作品:古い作品にこんなのが有りました。その辺の安紙に
描いたのですっかり黄色に変色しています。それがまた良い。なん
てねえ。)
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by shinia62 | 2008-09-29 22:15 | シニアの時間 | Comments(2)
2008年 09月 26日

カレッジライフその後

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 カレッジクラスは4週目に入った。今のところのんびりやってい
る。正確な英語を話すとなるとアメリカ人も私と同じところで苦戦
しているのがおもしろい。アメリカのカレッジってこんなものなの? 
きっとこれから苦しく成るのでしょうねえ。

 クラスに慣れると同時に騒がしい生徒が居たりして気になる。古
い人間の私は「インストラクターよしっかりクラスをコントロール
せんかい」と心の中で叫んでいる。楽しく勉強は良いけれど、それ
と秩序を乱すのを混同するな。どうでも良い事で時間を無駄にして
いる様で勿体ない。戦中生まれの人間は勉強とは苦しいものと理解
している(笑)。

 最近クレッジト目的の生徒と、そんなことより何かを学びたい私
のような生徒の違いが見えてくる。各々目的が違えばクラスに対す
る態度も違うという事か。とにかく先が楽しみなカレッジライフで
ある。

(今日の作品:公園で馬蹄投げに興じる男達を描いた。古い作品で
ある。馬蹄投げは輪投げに似た大人の遊び。)
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by shinia62 | 2008-09-26 13:00 | シニアの時間 | Comments(8)
2008年 09月 26日

キラリ

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 スマイル、、、、と鏡の前で微笑んでみる。白い歯が眩しい。と
言う程ではないが以前よりぐんと白く成った私の歯。やりました。
歯のホワイトニング。決行するまで結構悩んだ。「黄色い歯は健康
な歯」と母親に言われながら育ったので、全然気にしていなかった
のになぜ。気に成り出したのはオーデションを受け始めてからだ。
「はい、カメラの前でにっこり笑って」と言われる度に歯が気にな
る。特に神経の死んでいる前歯一本が黄色い。それを見る度ホーム
レス役にはピッタリだなあと思った。自信が無くて不安げにオーデ
ションを受けるのは身体に悪い。

 歯科医のオフイスへホワイトニングについて相談に行った日、即
心を決めた。「簡単に言えばオキシフルで脱色するそんな感じです
よ」と歯科医が言う。しかしそれで歯を痛め後でぼろぼろに成るな
んてないのだろうか。私の心配性が始まる。しかし「虎穴に入らず
んば虎児を得ず」、「リスク無くして成功は無い」、残り少ない我
が人生、悩む時間など無い。

 ホアイトニングは薬品を歯に塗り紫外線(熱)を当てる。1回15
分間のそれを4回繰り返す。それだけの事。最初説明を聞いた時1
回毎に通院するのかと思っていたのだが一気に4回の照射が終わる。
準備などを入れて2時間程度。「薬品が歯のエナメル質に入り込み
脱色するので沁みる事があります」と言われたが、そんな事も無く
終った。だが、その「沁みる」は終ってからやって来た。時々ずき
ずきと鋭い痛みがあちこちに散らばる。一瞬の痛みで直ぐ無くなる
のでそれ程苦しくはない。その痛みはその後も時々やって来た。痛
み止めを貰ったが使わなかった。痛みに耐えるのはそれ程辛い事で
はない。

 準備は出来た。気に成っていた歯も美しく成った。後は演技の勉
強に精を出すだけだ。オーデションよどんどん来い。最近全然ない
けどエージェントに見捨てられたかな(笑)。

(今日の作品:北海道のブログ友「道里夢」に載った冬景色がとて
も懐かしくて描いてみた。)
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by shinia62 | 2008-09-26 01:06 | はりうっど、ハリウッド | Comments(8)
2008年 09月 23日

ハンティントン・ライブラリー

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 工事中だったハンティントン・ライブラリーの中国庭園と美術館
が完成した。それを知ったのは日本語情報雑誌だ。前回訪問したと
き工事中で残念な思いをした。美術館は何度も見ているけれど、中
国庭園は全く新しいもので是非見たい。ウエブで開館時間を確認す
る。月曜日は正午から4時半である。サンゲーブルで昼食を済ませ
それからライブラリーへ行けば丁度良い。水彩画の題材も品切れに
なっているのでばしばし写真を撮らなくちゃ。

 朝からの曇り空は、正午近くにからっと晴れ陽射しが暑い。1年
ぶりくらいだと思うけれど、入場料が20ドルになっている。前回
は15ドルだったぞ。しかし料金表を良く見るとシニア割引がある。
ここのシニアは65歳以上。そして私は今年で65歳。「シニア一
枚!」私は胸を張って叫ぶ。12ドルである。シニア万歳!こんな
に良くしてもらって良いのだろうか。

 館内に入ると、美術館や図書館を通り過ぎ、日本庭園を横切って、
中国庭園へまっしぐら。そこには大きな池を中心に、これでもかと
言わんばかりの中国的建物が並ぶ。私は池の回りで写真を撮る。水
は良い、心が落ち着く。私はあのちくちく角の出た建物がどうも行
けない。それより水に映る岩や木々、時々極彩色をちらつかせる鯉、
そんな風情に心惹かれる。絵の題材はこうでなくちゃ。それから日
本庭園、睡蓮池、カクタス庭園などで写真を撮りまくる。

 撮影が終わったら美術館散策。以前なら早足で見て回る私だった
が、歳のせいなのか最近はじっくり絵の中に入り込む余裕がある。
100年も前に描かれた油絵の筆さばきを間近に見ていると、私の
心は100年前に飛び、これを描いた画家に成り、頭の中で絵筆の
動きをなぞっていた。

 私の大好きな作品に再会した。タイトルはRocky Landscape と
やけに単純だが、その絵の力は凄い。嵐の後なのか渦巻く雲。その
切れ目から覗く青空。逆光の岩肌の黒いコントラスト。私はそこに
立ち尽くし暫く眺めた。そのイメージを自分の脳に焼き付ける様に。
いつか水彩でこんな絵を描いて見たい。

 午後4時ライブラリーを後にした。良い絵を見たし、水彩画の題
材を沢山集めたし、有意義な一日に成った。

(今日の作品:雪解けのヨセミて公園。)
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by shinia62 | 2008-09-23 13:46 | シニアの時間 | Comments(4)
2008年 09月 20日

Farmer's Market

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 トーレンスの画材店へ水彩画紙を買いに行った。今まで私はアル
シェ紙一筋だったが、昨日、残っていた古い他社の紙を使ったら以
外に良い感じ。もしかして私は自分に合った素晴らしい紙を見過ご
しているのではないかと思えて、いろんな紙を実験して見る気にな
った。今日は取り敢えずコットマン、ストラスモアのブロックを買
った。

 帰り道の駐車場で大きなファーマーズ・マッケットを見つけた。
この日は野菜を買う事になっていたので良いタイミング。気のせい
か戸外で見る野菜はうんと新鮮に見える。買う予定だったのはブロ
ッコリーだけ。でも美味しそうな果物が沢山ある。いつものマーケ
ットで美味いのが当った事の無いピーチ、日本梨、トマトどんどん
手が出ちゃう。どのブースもサンプルがあり味見が出来る。その気
に成ればそれだけで満腹に成れる程出店が多い。

 大きなファーマーズ・マッケトにはライブ音楽がある。野菜と音
楽、粋な取り合わせ。このフードコートで行われるライブ音楽は、
中国人のおじさんが弾く胡弓。アメリカのファーマーズ・マーケッ
トで胡弓が悲しく響く、それがまた、野菜や果物とぴったり呼吸が
合っているのだった。

 お茶菓子は、リンゴだったり梨だったり、トマトだったりするこ
の頃だ。

(今日の作品:こんなのを描いていた時もありました。50年程前
の秋です。)
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by shinia62 | 2008-09-20 11:27 | シニアの時間 | Comments(10)
2008年 09月 19日

暫くぶりに

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 オーデションを受けたその日に電話が来て「撮影は○○日ですが、
その日は大丈夫でしょうか」なんて電話がたまに来る。最初その電
話を貰った時仕事が取れそうだと舞い上がった。しかしそれはオー
デションを受けた全員に来ているのだと後で知った。オーデション
の時に撮影日とか知らされるのだから、それを予定に入れて受けて
いるのだと思うけれど。わざわざ再確認されたら最終選考に残って
いるのかと思ってぬか喜びしてしまう。全く人騒がせな。と最初の
頃憤慨したものだ。その私もオーデション落ちのベテランになり、
毎回元気にオーデションを受けている。と言うのは少々嘘っぽいか。
最近オーデションが無いもん。

 1週間前の事だ、またそんな電話が来た。オーデションは受けて
ないのにだ。「○○エージェンシーですが。○○日は空いています
か。仕事が決まった訳ではないのですが確認です」。私はカレンダ
ーを見る事も無く「大丈夫です」と答えていた。○○エージェンシ
ーて誰だ? 良く聞き取れなかったけど私のエージェントではない。
しかし自分の携帯番号を知っているのだから、、。集中力全開で考
えた。そしてある事を思い出した。

 映画「バッケト・リスト」でエキストラに雇われた時だ。おばさ
んのエキストラが「コマーシャルは出演料が良いですよ」と言う。
私は早速コマーシャル専門エキストラ・エージェンシーへ履歴書を
送った。返事が来た2通の一つを選んで登録したのだった。それは
1年半かそれ以上前の事。全く仕事の電話は来ないし完全に忘れて
いた。エージェントの名前も思い出せない。

 昨日はカレッジのクラスが二つあった。最初のクラスの時、腰の
辺りに変な振動を感じた。なんだろう。そして気が付く。携帯だ。
受信音を振動に切り替え電話を受けた事がなかったので気が付かな
かったのだ。しかし授業中なので聞くわけにはいかない。

 次のクラスに移動しながら先ほどの電話メッセージを聞いた。「
明日の仕事が決まりました。早急に確認の電話をください」。仕事
はコマーシャルのエキストラだ。初体験である。明日はサウナでの
んびりそして水彩画教室だったのだが、予定変更だ。

 そして当日。半年振りの仕事に興奮気味の私はスタジオのあるサ
ンフェナンドへ向かった。車は教会の駐車場へ停める。そこからバ
ンに乗り換えセットへ。着いたらすぐ朝食。衣装を確認。そして待
つ、待つ。エキストラは20人。機内のシーンで我々は乗客。
 いよいよ機内へ。ADの指示で席に着く。私の席にはライトがセ
ットされている。主役の俳優との絡みがある。ええ、だったらもう
ばっちり映っちゃうじゃない。天にも昇る心地。しかしだ、そのシ
ーンを何度かやってADが「ああ、君はもう良いわ。そこの彼こっ
ちへ」と言った。天国から地獄へ堕ちた一瞬だ。しかし私はプロ、
後方で眠る乗客を自然に演じるのであった(笑)。

 いろいろと心の葛藤はあるけれど、撮影の仕事って楽しい。演技
の勉強に増々熱が入りそうである。

(今日の作品:私のスケッチブックより)
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by shinia62 | 2008-09-19 01:21 | はりうっど、ハリウッド | Comments(7)
2008年 09月 17日

遂に買った!

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 テレビを買った。東芝32インチ、フラット・スクリーン。家へ
帰ると直ぐ接続する。全てがコンピュータの用で少し戸惑う。どう
やら繋げて次はDVD&VHSプレーヤー。繋ぐのは簡単だけれど画像
が出てこない。古いプレーヤーは使えないのだなあと思う。誰かが
その可能性があるとか言っていたし。即テレビを買ったベストバイ
へ戻り両方入ったプレーヤーを買った。

 さあDVDの美しい画像が見られるぞ。接続してスイッチオン。画
像が出てこない。新しい機械だし使えないってことは無い。落ち着
いてマニュアルを読む。良く見るとビデオの接続アウトレットが2
カ所ある。ビデオ1、ビデオ2だ。私はビデオ1に繋いだ。それな
らビデオ2に繋いだらどうだろう。画像が出た。後で解ったのだが、
ビデオ1でも良いのだ。テレビのセッテングが替えれば良かったの
だ。セッテングはテレビ画面上で出来るが、いろいろと複雑なセッ
テングがあり見るのも恐ろしい。結局古いプレーヤーも使えた。新
しいプレーヤーは将来の為にと箱へ戻し押し入れに収めた。

 アナログテレビは今まで通りの画質だがDVD画像の美しい事。
32インチのワイド画面は思ったより大きいし、これからは映画を
どんどん楽しめそうだ。指輪物語3部作をこの画面で見るのが楽し
み。

(今日の作品:私のスケッチブックから)
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by shinia62 | 2008-09-17 07:54 | シニアの時間 | Comments(14)
2008年 09月 15日

ジョンの挑戦

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 ジョンがセキュリティーガードに成った。其の為の試験を受ける
と聞いたのは1ヶ月程前の事である。その時私は、セキュリティー
ガードに試験があるのかと驚いた。なぜか私はこの仕事に軽い印象
を持っていた。引退したおっさんがアルバイトにやるとか、他の仕
事が見つからない若者が仮にやる仕事などと思っていたのだ。

 まずジョンは分厚いテキストを渡され勉強を始めた。その内容は
法律まであるとかでそれまでのこの仕事に対する印象が吹き飛ばさ
れた。ジョン自身この職種を軽く考えていたのだ。フルタイムの仕
事を探していた理由は、もう2年働けばソーシャルセキュリティー
年金が貰えるからなのだ。彼が働いていたDWPは独立した年金制度
があってソーシャルセキュリティーには加入していなかった。

 週末の朝食会で会う度、彼からの経過報告があった。話しを聞い
ているだけでその厳しさが伝わる。筆記テストが終わり、身体検査
が終わり、身元調査が始まる。とそこまで話しが進んだところで報
告が無くなった。会う度に答えは「結果はまだ解らない」だった。

 今日は久し振りに仕事を休み朝食会へ行った。小東京の通りに車
を停める。そのまま運転席に座っていたら、ジョンがこちらへやっ
て来るのが見えた。私は車から出てお早うの挨拶。「これ見てご覧
よ」ジョンがズボンのポケットから何か取り出す。その手の中にぴ
っかぴかのバッジが金色に光っていた。手に取るとずしりと重い。
そうか、合格したのか。

 彼の仕事場はグランデール病院。彼の住む街にある。そこには精
神科病棟があり彼の任務は救急班。事件が起きれば警察のアシスタ
ント的な仕事もするのだそうだ。映画「カッコウの巣の上で」のシ
ーンが頭を過る。なるほどセキュリティーガードはその現場によっ
て厳しい資格が要求されるのだな。

 軽い目的で始めた職探しが、責任ある重い職種に決まる。人生は
面白い。

(今日の作品:私のスケッチブックより)
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by shinia62 | 2008-09-15 08:47 | シニアの時間 | Comments(8)
2008年 09月 12日

Television

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 古いテレビのブラウン管がもう駄目らしい。どんなに調整しても
画面が揺れるし変な影が入る。DVDまでその状態なのだから間違い
ない。来年からデジタル放送に変わる事だし新しいテレビを買うか。
普通のテレビならうんと安いだろうし。

 ベスト・バイ(電化製品デスカウンと店)へテレビを見に行った。
今回は見るだけ。何軒か回って情報を仕入れる。たかがテレビに大
袈裟なと言うなかれ。収入が限られたシニアの生活は大変なのだ。
 テレビ売り場へ行ったら無い。普通のテレビが無い。あのボック
ス型の重いやつ。どこを見てもフラットテレビばかり。知らないう
ちに巷ではこんな時代になっていたのか。

 セールスマンを捕まえ「昔風のテレビはもうないのか」と訊く。
セールスマン自身が昔風だし話しが通じ易い。「あの型のテレビは
もう無いですね。倉庫に2台売れ残りが有りますが。20インチ画
面の。今はフラットテレビの時代ですからね」。20インチだと小
さいな。最後のテレビは(以前のが20年以上使えたのでそうなる
と思っている)大きめの画面が欲しい。フラットテレビは以前に比
べ格段に安く成っているがそれでも高い。しかしこれしか無いなら
買うしか無い。古いテレビに必要なコンバーターボックスは内蔵さ
れていると言う。ただ来年のデジタル放送切り替えまでアナログ放
送用のアンテナが必要との事だ。それなら切り替えまで待てばアン
テナを買う必要が無い。と一瞬思う。しかしその時が来たら、客の
足元を見た店側が値段をつり上げる可能制もある。などと固まりつ
つある脳味噌をフル回転。

 大雑把な計画を立て、店を後にした。通りを挟んで隣同士のサー
キット・シティーもチェック。こちらは同じ物が高めに成っている。
決めた! ベスト・バイで32インチフラットテレビを買おう。ソ
ニー、パナソニック、東芝、サムソンのどれか。

 フラットテレビを視る私、これってホームレスがカードボードボ
ックスの中でフラットテレビを視ているような非現実世界に感じる。
(Why?)

(今日の作品:注文で描いた猫)
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by shinia62 | 2008-09-12 00:24 | シニアの時間 | Comments(14)