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2006年 01月 01日

雨に濡れて

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雨の中正月用品の買い物だった。
朝早いマーケットは賑わっていた。

歯磨きペースト、飲み水、野菜。
正月に関係ない買い物ばかり。

1人で買い物リストを眺めながらカートを押すおじさんに
振り返る私。
正月はアメリカ人にはたいした意味も無い。
この店で正月気分なのは私だけか。

次ぎに行った日本食マーケットでは
正月気分が満開。
無料のカレンダーを貰って帰って来た。

雨はどんどん激しく成る。
今夜は日本語テレビ三昧、家に籠るか。

皆さん良いお年を。
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by shinia62 | 2006-01-01 08:13 | Comments(6)
2005年 12月 31日

プレーンエアー

気持ちの良い朝だった。
天気予報は明日から雨に成るとの事。
散歩の途中そんな事を考えていたら、
突然何処かへ絵を描きに行こうと思い立った。

私の街からクレンショー・ブルバードを真っすぐ海に向かって車を走らす。
目指すはパロスバーデス。
その辺りで絵を描く場所を探すつもりなのだ。

通りが終る海岸沿いの絶壁に公園を見つけた。
静かな場所で殆ど人影も無い。
片側は海と海岸線が眼下に広がる。
しかし、霧が掛かって殆ど見えない。


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一方、山側は緑が奇麗だ。
私は海を描くのは興味が無いのでちょうど良い。
緑の木々と白い壁の家に向かってイーゼルを置いた。

暫く使っていなかったイーゼルは、あちこちのネジがやけにきつく締まっている。
お陰でセットアップに思ったより時間が掛かった。

しかし、描き始めると早い。
実際に絵を描いた時間は40分程。
陽の向きが変わるのでのんびり出来ない。
現場でするべく最低限を素早く描いた。
写真も撮った。スタジオで仕上げる時の参考に使う。
1時間で現場を引き上げる。
 
現場でここまで描いた。↓


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2006年の1年の計は、
プレーンエアーで絵を描く習慣をつける。
ヨセミテでの経験がここで生かせる。
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by shinia62 | 2005-12-31 12:52 | Comments(0)
2005年 12月 07日

オルゴール

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 入り口の大きな門を入ると、直ぐ左に池が有った。
そこには2羽の白鳥が浮かんでいる。
良く手入れされた芝生の緑が眩しい。
まるで絵の様な風景が広がる。
右手にオフイスと花屋が有る。
このフォーレストローン墓地の丘の上に、
B氏が眠るモザリアムは有った。
そして今日が彼の3回目の命日であった。

 荘厳な入り口のドアを押すと薄暗い廊下が続く。
迷路の様に入り組んだ廊下の壁には、死者の名前が刻まれ、
花を生ける為の花瓶が、金属のアームの中に収まっている。
ひんやりとした空気を頬に感じながら、私は奥へ進んだ。
ステンドグラスを通して入り込んだ光が、
床に色とりどりの模様を描いていた。
どこからか微かに癒し系の音楽が流れる。
外からは想像も出来ない別の世界がそこに有るのだった。

 B氏の墓へ花を供え、
少し物思いに耽っただけで、私は外へ出た。

「どちらかが先に死んだら、あの世からサインを送ろうね」
 B氏が元気だった頃、
私達は良くそんな冗談を言って笑った。
しかし、彼が死んで暫くは、
私はあの頃のたわいのない話しを信じたい気持ちで一杯だった。
勿論そんな事が起こる訳も無い。

 その夜私は夢を見た。
何処かの公園だった。
何と言う花なのか、鮮やかな黄色が地面を覆っていた。
その中に有るベンチに腰を下ろすと、
何処からかオルゴールの音が聞こえた。

 暗い部屋でふと目が覚める。夢だったのだ。
枕元の緑のデジタル文字が、午前3時を示していた。
夢から覚めたがオルゴールの音はまだ聞こえていた。
寝ぼけた頭の中でアイスクリームのおじさんかと、
あり得ない事を思った。

 その音は直ぐ近くだった。家の中で鳴っている。
眠気が吹き飛んで、ベッドから起き上がった。
何処で鳴っているのか、突き止めなくては成らない。

 居間からだ。 
B氏の遺品の一部が仕事場のテーブルの下に有る。
音はそこからだった。
沢山有る段ボール箱に耳を近づける。
確かにその1つからオルゴールの音がした。
 
 箱を開ける。
ブルースの好きだったおもちゃが沢山入っていた。
その中の1つが聞き覚えの有るメロディーを奏でていた。
ダンシング・クラウンとタイトルの付いた小さなオルゴールだ。
切り抜きのピエロが音楽に合わせて踊っていた。

 箱はこの3年間一度も開けた事は無かった。
その中の1つが行き成り鳴り始めるなんて、
不思議な事も有る物だ。

 オルゴールはピエロの下に有る引き出しを開けると、
鳴り出す仕組みだった。
何らかの振動で引き出しが1人で開いたのだろうか。
それを取り出してテーブルの上へ置いた。
懐かしい思い出が蘇る。

 半分引き出された小さな引き出しに、白い紙切れが見えた。
取り出してみると、B氏の手跡でこう書かれていた。

「ハーバーヴィレッジで9月、2002年。サムと一緒に」

 ベッドに戻ったが,寝付かれなかった。
あれはB氏からのメッセージなのか。

(完)


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by shinia62 | 2005-12-07 14:33 | Comments(4)
2005年 12月 01日

雪景色

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  北海道の雪景色。雪の中から顔を出す熊笹が懐かしい。北海道の
山には、何処へ行ってもこれが群生している。友達から送られた写
真を元にこれを描いた。

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 上の絵をスタイルを変えて再挑戦。私の水彩画のフアンである女
医のK氏が、この絵をクリスマスカードのデザインとして買ってく
れた。同じ景色が、スタイルを変える事によって、印象ががらっと
変わります。


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by shinia62 | 2005-12-01 07:36 | Comments(4)
2005年 11月 23日

タマ

c0053177_9593023.jpg  私の名前はタマ。この家の主人が付けてくれた。この家へ来てもう12年に成る。その前は野良猫家族の一員で、主人の友人の裏庭に暮らしていた。生まれて数ヶ月後、その友人が家を売りメキシコへ移住する事に成り、私はこの家へ貰われて来た。他に兄弟が4匹居たが、主人は私を選んだ。その理由が、他の子猫は虎猫だったのに私だけが真っ白に黒のスポット、そのデザインが気に入ったのだとか。絵描きの主人らしい話しだ。猫の運命はまったく分からないものだ。一番人見知りする私が気に入られたのだから。他の兄弟達がその後どうなったのか、私にはまったく分からない。

 主人にはどうやら慣れたものの、郵便配達人や客が来る度ベッドの下へ逃げ込んでいた。主人の他に私の姿を見たものは居ないのではないだろうか。身を低くして逃げる姿が可笑しいと、主人は笑ったものだ。

 猫の12歳は結構な歳。最近スクリーンドアから外を覗いている事が多い。主人はその姿が可愛いと写真に撮ったりスケッチしたりしている。この12年間に絵のモデルは数えきれない程やった。
 実は、私がどうして外を眺めているのか主人は知らないのだ。動物的感と言うものなのか、分かるのだ。もうすぐあの青い空に向かって飛び立つ日が来るのを。

 9月のある日、その日が来た事を知った。ドアの外には抜ける様な青空が広がる。その真ん中に1つだけふんわりと小さな雲が浮かんでいた。それをじっと見ていると、私の身体が白い光に包まれた。言葉では言い尽くせない幸せな気持ちが身体に溢れる。老いた身体に感じる疲れや痛みもすっと消えた。そして、私はドアの前から9月の陽光の中を静かに登り始めた。
 ふと下を見ると、主人がドアの前に立っている。私は心の中で叫んだ
「ご主人様長い間ありがとうございました」
 それが聞こえたとでも言う様に、主人は真っ白な小さな雲を見上げていた。
「さようなら」
 白い光にやさしく包まれ、私は登り続けた。

 (完)

( ladyinnjさんのこの絵に対するコメントから、こんな話しを書いてみました。)
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by shinia62 | 2005-11-23 10:03 | Comments(6)
2005年 11月 19日

白黒水彩画。

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 モノトーンの水彩画は初めてだった。お客の注文なので引き受けたのだが。いざ描いてみると簡単簡単。色彩を考える必要がないと言うのは何と楽な事か。あっという間に描けました。調子に乗って、注文の水彩画は全て白黒で描こう、何て事考えてしまう程。

 これに白いマット、シルバーの額縁で届けます。この客は男性ですが、この絵は奥さんへのプレンゼントだそうな。最初額縁は黒でとか言ってたのだけど、「黒は葬式の写真みたいだ」と客が言う。へえ、、アメリカ人も日本人みたいな事を考えるのだなあと感心していたら、奥さんは日本人だそう。成る程了解です。

 この絵でちょっと困った事は、構図上、サインの入れ場所が見つからなかった。何時もは右角に入れるのだが、それだと猫の上に成ってしまう。考えた末、真ん中に描いた。サインの場所といいモノトーンの色といい、初めての経験が多い作品だ。

 この絵の左の白猫は死んでしまって、隣のタビーだけが元気だそうな。そう言えば白猫はかなりの歳に見えますなあ。タビーは悪戯っぽい子猫の感じ。絵を渡すときの客の喜ぶ顔が目に浮かぶ。

 私は猫好きなので、猫の絵ならどんどん注文して欲しい。1日に何枚も描いてみせますぞ。


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by shinia62 | 2005-11-19 12:15 | Comments(4)
2005年 11月 04日

おしらせ、

 さむの現創日記始めました。
現創とは現実と創作の間と言う意味で、
事実を膨らませた創作の日記なのであります。
スリラー、コメディー、ロマンス、何でもありの
奇想天外な日記です。
覚悟せよ。
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by shinia62 | 2005-11-04 13:55 | Comments(2)
2005年 08月 03日

「勘違い」イラストはそれに気が付く前の物で強気。

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 自分では落ち着いた大人だと思っているが、時々オッチョコチョイな事をする。つまり私はオッチョコチョイ。
 今日もやった。昨日届いた長距離電話会社の請求書、それに覚えの無い通話料金が幾つか請求されていた。金額は微々たる物だが、騙されると言う気持ちが嫌なのだ。憤慨して今朝電話した。

 何と係の者と繋がるまで1時間以上待った。その間に絵を描く準備を整え、トイレで朝の快便を済ませ、ブログ用のイラスト描いて、小さな絵を何枚か描いて、お茶を沸かして一服する。それらを全部片手でこなしたので。身障者はこんな気分かと思った。

 電話に出た男に
「覚えの無い通話料金を請求するとは何事だ」
 と一括する。
「覚えが無いのですか」
 相手の反応が弱々しくて、私の勢いが削がれる。男はそんな事より新しいサービスの売り込みに忙しい。
「イマージンシープランが新しく、、、、」
 とか言っている。それに「ノー」と言えば、それではと次のプランの売り込みだ。私は「ノー」と言い続けるのに疲れ、
「私が電話しているのはこの覚えの無い請求をどうするのかと言う事です」
 と叫ぶ。
「解りました。その分は差し引きましょう」
 とその件はあっさり解決した。

 電話を切ってもう一度請求書を確認する。「イリノイ州に電話するはず無いのに」とひとり言を言った時、ある事を思い出した。ファックスで材料を注文した事があった。初めての会社だった。カタログで注文したのだ。会社の所在地は知らない。中西部の何処かだろう。そこまで考えて、そのカタログを引っ張りだした。会社の所在地はシカゴ、イリノイ州であった。私の勘違い。テヘ、、、。

 以前に何度か勘違いで文句を言った事が有る。マーケットで買った物が袋に入っていなかったと文句を付け、その商品を貰って家へ帰ったら、実は冷蔵庫の奥に入れて忘れていたとか。

 私の勘違いは、何時もこちらが儲けるので良いのだけれど。(良くないと声が聞こえそう)

 話しは変わって、「カリビアンの海賊」プロダクションから電話が来た。
「あなたはMerchant役に決まりました」
 と電話の向こうで若い女性の声が言う。ところがだ、その後がいけない。撮影は9月2日から一週間だと言うのだ。私は9月5日から一週間ヨセミテで絵を教える仕事が有る。1年を通して大きな予定はこれだけと言うのに、見事にその日を選んでくれた。その事を話すと即首に成った。所要時間30秒の夢がはじける瞬間だった。

 とほほ、、、Win some lose some.
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by shinia62 | 2005-08-03 09:15 | Comments(2)
2005年 03月 12日

アイリスの製作過程。

以前からやってみたかった、水彩画の作成過程。
その1を載せます。

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■紫のアイリスの花を描きます.花の色を浮き立たせる為、水彩画紙を殆ど水の様な黄色でウオッシュします。上から下へ少しずつ明るく成る様塗ります。
 黄色が乾いたら、薄くスケッチしましょう.中心に成るアイリスの花を軽く描きます.鉛筆は柔らかいもの。私は6Bで書いています。力は入れないこと.スケッチは出来るだけ簡単に、細部は書かない.
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■アイリスの花に最初の筆を入れます.紫の花ですが、三色のグラディエーションで描きます。こうすると立体感が出ます。私はマリンブルー、セルリアンブルー、パーマネントローズで描いています。水彩画で大事なのは一色をべた塗りしないこと.平面的に成り深みが無くなります.
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■細部の仕上げは後まわし、全体の調和を見ながら描きましょう。その為には全体を同時に描くのが良いのです.色彩の相互関係が出し安く成ります。
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■全体に最初の色が入ったら、少しずつアクセントを入れます.この段階ではマットを使い作品を見ると、構図のバランスなどが良く見えます.水彩画は根を詰めて仕上げると描き過ぎる危険性が大きいのです.まだ未完成な辺りで止めましょう。その後は何日か掛けて、ゆっくり手を加えます.


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by shinia62 | 2005-03-12 11:15 | Comments(4)