ちょっとシニアチック Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2007年 10月 05日

オーデション

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テープに相手役の台詞を録音した。
自分の台詞部分は黙読で間隔を取る。
最後の追い込みである。午後にはオーデションなのだ。
このテープ作戦は成功で、相手役との演技の気分が出る。
2時間余りでどうやら台詞の掛け合いが出来る様に成った。
此処まで頑張ったのだ結果はどうなっても大きな成果である。
昨日までのストレスが消えて落ち着きを取り戻す。
後はベストを尽くすだけだ。

オーデション会場はハリウッドの小さな劇場。
そのビル二階の一室だ。
サンタモニカ通りのその辺りは映画関係のスタジオや
大道具や小道具のギャラリーなどで一杯。
さすが映画の都である。

部屋の前にはぼくの相手役をしてくれる俳優が。
オーデションを待つ間彼と少し話した。
緊張のせいか喉が引っ付く感じ。
監督のマイクが部屋から出て来て挨拶する。
「さあ、それではカメラの前で演技してもらいますか」
自分の笑い顔が引きつる。

「はい、演技初めて。6ページのトップからね」
相手役が呼吸を整え台詞を言う。
が〜ん。ちょっと、ちょっと、ちょっと。
ぼくが覚えた台詞と全く違うじゃないか。
どうなってんの。

「ぼく、違うページを練習した様です」
どうすれば良いのだ。
スターへの夢は目の前で粉々に砕け
宇宙の彼方にきらきらと吸い込まれて行った。

その時何処からか穏やかな声がした。
「それなら台本見ても良いからさ」
監督だった。

不思議なもので、
これ以上落ちる事が無い状況に追い込まれると、
開き直りなのか、落ち着いてしまうぼく。
昔、知人に言われた。
「それってくそ度胸って言うんだよ」
そう、そのくそ度胸が出たのだ。

それから先は結構楽しいオーデションに成った。
相手役と掛け合いの台詞は気持ちが入り易くて楽しい。
一人で練習していると受験勉強の様なのだ。
もっともぼくは受験の経験が無いのだけれど。

最後に写真を何枚か撮るとオーデションは終った。
苦労した台詞暗記は役に立たなかったけれど、
とにかく一番気に成っていた事が終ってホッとする。
同時にどんな困難も乗り越えられる自信みたいなものが
心の奥深くで芽を吹き出した。
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by shinia62 | 2007-10-05 11:22 | はりうっど、ハリウッド | Comments(2)
Commented by Ladyinnj at 2007-10-07 03:21 x
せっかく一生懸命練習したのに、残念でしたね。
でもこのことで度胸が据わるというのも、さむさんらしいですね。
オーディション、合格できるといいですね。
Commented by shinia62 at 2007-10-07 11:38
ladyinnjさん

本当に努力が水の泡でした。でもその後は思ったより楽しいオーデションになって良かったです。仕事取れたら大騒ぎですね。とにかくオーデションを無事終了したことで今は幸せです。


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