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2007年 06月 03日

ダウンタウン

ダウンタウン_c0053177_9371874.jpg


土曜日の商売はさっぱりだった。
それで日曜は仕事を休み
ダウンタウンを歩き回ってみようかと考えた。
朝食会で仲間にその事を話したら
俺たちも一緒に行くよと言う。

ぼくはブロードウエイ通りを歩きたかった。
昔は劇場や大きなデパートなどで賑やかだった通りだ。
しかしダウンタウンの空洞化が進み、
その後入り込んだメキシカンの店が立ち並び、
メキシコよりメキシコらしい街に成っている。
特に週末はビジネスマンの姿もないから、
知らない国を歩いている様なのだ。

ジョージやヘクターはこの辺りを良く知っていて、
彼等のガイドで気が付かなかった歴史的な建物を見つけたり
予想外に楽しいツアーと成った。

日本語新聞「羅府新報」本社から
メイン通りのリンダリ−劇場跡へ。
30数年前この劇場は日本映画の上映館だった。
東千代之助や市川右太衛門の時代劇を観たものだ。
その当時すでに過去のスターと成っていた彼等、
その歌舞伎調演技がおかしかった。
新しく小劇場に生まれ変わるのだとか。
赤い剥き出しの鉄骨だけが板塀の中から突き出していた。

そこからブロードウエイ通りの「クリフトンズ」へ。
その昔一世を風靡した有名なカフェテリア。
ロサンゼルスに幾つか有ったこの店は、
今ではこれだけ残っている。
カフェテリアスタイルのレストランは殆ど見る事もない。
ぼくの初渡米の頃、それがアメリカの象徴に思えた。
食堂の入り口を入ると、そこから長いカウンターが続く。
トレイにユテンセルとナプキンを乗せ、
カウンター内の好きな料理をトレイに乗せる。
キャッシャーで其れを清算してテーブルに着く。
何ともアメリカらしい経験だった。
そして60代の朝食会メンバーには子供の頃の良い思い出なのだ。
見に来ただけだと言うぼくらに
「どうぞ中へ入って見てください」
 と手招くマネジャーらしい男。その親切に感動。

イースタン・ビルディング、メイカンパニーやブロードウエイ、
ロキシー劇場、オピュム劇場などなど。
今は無いそれらの建物だけが昔の繁栄を偲ばせる。

歴史有るビルティモアホテルの中を回って、
パーシング・スクエアーを歩く。
最後は観光名所に成っているグランドセントラル・マーケット。
とっても懐かしく楽しいツアーであった。

35年前のロサンゼルスを懐かしむぼくは
どう考えても現地人だなあ。

by shinia62 | 2007-06-03 09:34 | シニアの時間 | Trackback | Comments(0)


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