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シニアチックな水彩画家,80歳 おさむ斉藤のブログ Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2006年 10月 18日

日本訪問記 6

日本訪問記 6_c0053177_12743.jpg


 保険局の中へ入って驚く。明るくてモダンなオフイス。私の記憶
にあるお役所とは偉い違い。その記憶と言うのが30年前のものな
ので比較する方がおかしいのだけれど。申請書の書き込みも個室で
やるのだね。アメリカみたい。以前からしつこい名指しで質問攻め
にしたK氏がニコニコ相手をしてくれる。役所で働く人達の親切な
対応も昔と大違い。本当に親切なので、もう少し待ったらコーヒー
とケーキが出るかと思ったが、さすがに其れは無かった。一枚一枚
を慎重に書き込む。時には情報確認の為に席を外すK氏。1時間半
程で申請は終った。準備が長かっただけに感激も多い。足取りも軽
くオフイスを出た。

 何故か閉園の時ばかりやって来る北大植物園。3度目の正直、今
日こそ恨みを晴らしてくれるわ、と1人で息巻く。昼時なので、近
くの定食屋さんで鮭定食。そしていよいよ植物園。
 何時もなら緑の中を歩くだけで帰る私。今回は博物館、誰それ
(名前忘れた)記念館などを興味深く見る。こんな心境に成るのも
歳のせいか。しかし博物館へ入ったお陰で、私は感激の対面をする
事に成った。
 そこには北海道に生息する鳥獣類の剥製が展示されて居る。中に
は絶滅した蝦夷狼も。一番奥に他のケースから少し離れて犬達の剥
製が。成る程これがシベリア犬か。その前に置かれた小さな説明版
を読む。前方右側の犬は真っ黒。その犬の説明を読んで驚く。
 えっ、、、タローがこんな所に居たのか。南極大陸に置き去りに
された15頭の犬のうち、生き残った2頭の犬。「南極物語」の映
画にも成ったタローとジロー、そのタローが。剥製ではあるが、そ
の真っ黒い目でじっと私を見つめていた。そうなのか、タローは此
の博物館のペット犬として9年の余生を過ごしたのか。因にジロー
はその後南極で5年暮らし死んだらしい。その剥製は東京の博物館
に。軽い気持ちで立ち寄った植物園で、思わぬ感激を頂いた。

 日本訪問の第一目標が終ったし旅行に出発だ。と思ったのだが姉
がもう少しゆっくりしたらと言う。しっかりした旅の予定が無かっ
たので、其の言葉に簡単に腰が砕ける。金曜日に東京へ出る事にし
た。後2日どうして過ごすか。食べてテレビ見て、食べてテレビ見
て、、これも一種の地獄だ。厚生年金の事が片付き力が抜けてしま
った。

by shinia62 | 2006-10-18 12:15 | Trackback | Comments(0)


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