ちょっとシニアチック Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2006年 01月 11日

看板職人の作品

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遠い昔、私は北海道で看板職人として頑張っていた。
将来絵描きに成るなど思いもせずに。

看板店で働いている職人は絵の上手い人が多い。
絵が好きなのにアートスクールに行く金銭的余裕が無い。
そんな人達が看板職人になっていた時代だ。
それでは仕事で絵を描く機会が有るかと言うと、
殆どないのだが。
デザインなどコマーシャルアートのセンスが要求される看板の仕事は、
やはり絵の好きな人のタレントが生かせる仕事だと思う。

札幌のある看板店で働いていた時、
絵の得意な職人達が、自分の描いた作品を、仕事場に飾る事を始めた。
アートと言うよりその技術を誇示する絵だった。

だから当然写実的な絵で、
これでもかと言わんばかりに詳細を描いた。

私も絵が好きだったので、
その競争に参加した。(笑)

絵はパネルにざら紙を貼った物に、看板用の水彩塗料を使った。
ポスターカラーの様な素材で乾きが早い。
自然な色のグラディエーションが難しかった。
面倒くさがりやの私が、じっくり時間を掛けて作品を完成させた。
それはウエスタンミュージックのLPレコードのカバー写真から描いた物だった。

それを仕事場の壁に飾った日。
とても誇らしい気分だった。
自分の作品を公衆の前に飾るその興奮。(笑)

突然話しを現在に戻す。

今日押し入れを整理した。
昨夜のチャットで絵描き仲間のま〜さんと失敗作品はどうする。
そんな話しに成った。
失敗作もとってありますと言う私に対して、捨ててしまうま〜さん。

そんな事も有って、古い作品を引っ張り出してみたのだ。
で、見つけたのがこの写真(トップの図)。
遠い昔に描いた私の作品だ。

原画を最後に見たのは姉の家だった。
今はこの世に無いのかもしれない。

この絵にはそんな歴史が有る。
私の死後、私の名前が有名に成った時の為、
ここに記録を残して置こう。(笑)
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by shinia62 | 2006-01-11 07:56 | Comments(0)


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