2006年 01月 04日

映画さゆり、撮影現場の経験。

映画さゆりが封切りに成った。
その撮影に参加したのは1年前の事だ。
寒い日で、花街のセットが作られているベンチュラーの牧場には、
草の上に霜が降っていた。霜を見るのは何十年振りだろう。
その辺りは特に寒く成る地区なのだ。

私のコールタイムは午前10時。
チェックインの時、係の女性が
「あなたが会長の召使役ですか。これ面白い役よ」
と言われた。が、特に注意を払わなかった。
エキストラはエキストラそれ以下でも以上でもない。

衣装、メイクなどを済ませ、控え室で待つ。
それは大テントの中に有り、沢山のエキストラで騒がしい。
中央にはスナックカウンターが有り、果物やスナックが食べ放題だ。

食べたり喋ったり、そして待つ、待つ、待つ。
他のエキストラが呼ばれても、私に声は掛からず、
待つ、待つ、待つ。

私がセットに呼ばれたのは午後4時だった。
AD(アシスタントディレクター)なのか、
ブルーのジャケットを来た女性がやって来て
「これがあなたのシーンで、ここに書かれている初老の召使いがあなたね」
そう言って1枚の紙切れが渡された。
えっ、、私には役が有るの。

それに大喜びする前に心配な事が有った。
撮影の2日前、突然左目の白眼に真っ赤な血の固まりが現れた。
目が充血していると言った生易しいものではない。
白眼部分の血管が破れ出血している感じなのだ。
以前2度程こんな事が起きた。
眼科医は心配要りませんと言う。
それは10日もすると自然に消えた。これも消えるだろう。

しかし撮影は2日後だ。
エキストラは殆ど目立たない。目が赤いぐらい何の支障もないだろう。
そう思ってやって来た。それに赤い部分は目を細めていると殆ど隠れた。
それで私は一日中しかめっ面で過す事に。

カメラや照明の位置を決めるスタンドインを使ったリハーサルが始まる。
私は自分のスタンドインをやると言う面白い経験をした。
ジープから着物と下駄で飛び降りる。これが予想以上に大変なのだ。
スタッフも危険だと思ったのか、
途中から草履に替えてくれた。
それで少し楽に成る。
結構な肉体労働だったが楽しかった。

スタンドインのリハーサルが終わると、
スター達がやって来て本番のリハーサル。

謙さんと一緒にジープに乗る。
彼は運転手の隣、私は後部座席。
ロブ監督がやって来て
「あなたの名前はアリ〜マです」
 と私に言う。アラブっぽい名前だなと思った。
謙さんに
「有馬ですよ」
と訂正されて納得。

その日は何度ジープから飛び降りたろうか。
洋服を来た謙さんがいとも簡単に飛び降りるのに、
私は必死で着いて行った。
モニターを見ていたエキストラ仲間に
「真剣な表情が良かったよ」
 と言われた。そうなのだ、あれは私の自然な演技であった。
着物と草履のハンディーは大きい。

撮影は夜中の12時過ぎまで続いた。
最後の人力車でさゆりと一緒に街を去るシーンを5、6回撮って
「ハイご苦労様でした」
 と声が掛かる。やった〜。

 この歳になってこんな経験が出来るなんて、映画って面白いですねえ。
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by shinia62 | 2006-01-04 07:00 | はりうっど、ハリウッド | Comments(2)
Commented by dice_michigan at 2006-01-10 12:55
見てきました。すごくよかったですよ~。TBさせて頂きました。
Commented by shinia62 at 2006-01-11 00:21
diceさん、私も良い映画だなあと思いました。(笑)


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