2015年 04月 12日

絵筆のひとり言

c0053177_6113551.jpg


4/11/15/土 (「絵筆のひとり言」より)

  夕方の寛ぎの時間を破って電話が鳴る。テレビの前でうとうとしていたシニアは飛び上がった。お、脅かすなよ。慌てて立ち上がったらバランスを崩しよろめく。シニアまっただ中の私だ。電話は警察署からの寄付の話しだった。年金暮らしのシニアなのでそんな余裕はありませんと断った。断った後で嫌な 気持ちに成る。自分が悪い事をした訳でもないのにどうして嫌な 気持ちに成るのか解らない。

 渡米したばかりの頃、私はサンゲーブル市に住んでいた。そしてこれと全く同じ電話が来た。事情が良く解らなかったのと、警察にノーと言ったら不味いかと思い、苦しい生活の中から寄付をした。その後それが毎年の事と成った。そのうち経済的な余裕のない私がなぜ若者達のサッカーゲームや野球ゲームのサポートをするのかと疑問が湧く。少なくとも寄付の名目はそう言う事だった。回りの人に聞くと 、警察の行事と言うけれど本当にそうなのか解らないと言う人も。それが本当だとしても若者のスポーツの為に私が生活を切り詰める理由はない。そのうち生活が豊かに成り余裕が出来たら強力すれば良い 。てな訳でその後の寄付の話しは断った。そして警察からの電話は無くなった。時が過ぎ、其の事を忘れかけた頃の電話だったので正にデジャブー状態。それに、電話の向こうの男はとても丁寧で無下に断れない気にさせる。しかし、あれから長い時が経ったとは言え、貧乏生活に変わりない絵描きである。答えはノーだった。寄付を断るのは勇気が要る。本当ならこちらが寄付をして貰いたいシニアである。

↓アイコンをクリック、人気投票にご協力ください。

にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ


[PR]

by shinia62 | 2015-04-12 06:13 | シニアの時間 | Comments(0)


<< 恒例の      無視、蒸し、虫 >>