2013年 04月 02日

世にも奇妙な物語

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 長い間行方不明だった姉と話した。日本には2人の姉が居る。日本へ行く度に会っているのは野幌に住む上の姉。一方下の姉は過去何年も音信不通だ。電話をしても出ない。彼女は倶知安に住んでいる。上の姉も「そうなのよ。電話しても出ないので何年も話してないのよ」と人事みたいに言う。我が家族はそんなところがあるのでなるほどと変に納得。しかし何年もそんな状態なので無関心な私でもさすがにおかしいと思い始める。ひょっとして死んでいるのでは、それともおかしな宗教に取り込まれ家や財産を取られてしまったとか。電話に出ないとしても手紙なら返事が来るだろう。そう思って書いたのが1ヶ月半前。そして返事は来なかった。こうなったら今度日本へ行った時連絡無しで家に押し掛けるしかない。そこで何を発見するか覚悟しなくては。

 夕食後ふと思い出し電話をしてみる事にした。今まで何十回電話した事か、そして誰も電話に出ないまま8回程ベルが鳴った後行きなり耳障りなピーピーッピーとファックスマシンに繋がったような音に変わる。そう成る事を確信しながらとにかく電話をした。ベルが一回、二回、三回、四回、五回そして突然止まった。誰かが受話器を取ったのか。しかし返事はない。無言だ。誰かの息づかいが聞こえる訳でもないが受話器が取られたのは確かだと思う。「こんにちは」向こうが無言ならこちらから何か言わなくてはと思って出た言葉がこれだった。自分の言葉に苦笑する。もっと良い言い方があったらろうに。「ロサンゼルスのサムですよ」私は続けた。やはり無言。しかし誰かが電話の向こうにいる。そんな気がした。次の言葉が直ぐ出なかった。と、突然聞き覚えのある声が元気に言った。「なんだあ、サムなの」。

 その後は何事もなかったように「あら、元気」などと普通の会話に成った。ちょっと待て何年も電話に出なくてこちらとしては殺人かはたまたオカルト宗教かと心配していたのに余りに普通で元気な声で応対されてはなおさら混乱する。「何度も電話しているのにどうして出ないの」「特別のサインをした人だけ出る事にしているのよ」サインてなんだ。やはりおかしい。それともおかしいのは私か。考えると頭が痛くなるので話しを変えた。「今年も日本へ行くので連絡するから電話に出てよ」それだけ言うと電話を切った。山ほど質問があったけれどアメリにも普通で元気な姉の声を聞いてそんな気分になれなかった。

 世にも奇妙な物語に入り込んでしまったシニアである。

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by shinia62 | 2013-04-02 13:52 | シニアの時間 | Comments(2)
Commented by ミチ at 2013-04-03 03:03 x
良かったですね。  本当に不思議ですね。
Commented by shinia62 at 2013-04-03 06:34
ミチさん
今年の日本訪問で会えそうです。と思うのだけど、、、。


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