ちょっとシニアチック Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

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2012年 04月 07日

天国への入り口

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 朝ベッドの中で今日は何をしようかなどと考えた。今描いている作品を終わらせるか。今月のニュースレターを早めに書き始めるか。それだとまた家に一日中いることに成る。少々いやなニュースがあって気持ちが沈んでいる。家にいては行けない、そう思った。そのとき突然閃いたのが墓参り。なんと不思議なことが閃くのかとお思いだろう。そんなことはない。今度の日曜日に墓参りと決めていたのを2日早めただけだ。とにかく今日は家にいる気分ではない外で身体を動かそう。

 我が家の回りに奇麗なピンクの花が咲き乱れている。なんと言う花なのか解らない。背の低いブッシュ(しげみ?)である。今が花の季節らしくそこら中に咲いている。生命力が強く、植えたはずもない我が家の猫の額ほどの庭にも何年か前から生えて来た。あまり大きく育つとみっともないので丸く奇麗に刈り込んでいる。そのブッシュを包むように小さなピンクの花が咲き乱れている。私は何故か小さな花がどっさり固まって咲くのを見ると愛おしく成る。

 そのブッシュの花を手頃なサイズに摘み取った。墓に供える花にする。何時もは墓地の入り口にある花屋で薔薇やカーネーションを買うのだが、時には可憐なピンクの花ってのも良いだろう。元気がなく成っては困るので空瓶に水を入れそれに花を挿す。助手席のカップ置き場に置くと良い感じ。車の中に花があるのも良いものである。グレンデール市までは結構なドライブだ。しかしトラフィックはスムーズで、あっという間にフォーレストローンについた。

 モザリアムのドアのインターカムでそこに眠る知人の名前を言うと男の声が「OK」と言いドアが開く。それはまるで合い言葉のようだ。それだけで何が解るのだろうか。そんなことで悩んでもつまらないのでドアを押して中へ入る。直ぐ右手に流しがあってそこで花の準備をする。過去8年間これを繰り返して来た。

 モザリアムの中の静けさが好きだ。微かに聴こえる音量で音楽が流れている。それが良い感じの別世界を作り出しているのだ。ひんやりとした廊下を何処までも歩くとやがて目の前に黄金に輝くドアが現れる。そこを開けると向こうは眩い光の海。目を細めて見るとそこに幾つかの人影が。顔は見えないけれど懐かしさが胸に込み上げる。誰だろうか。その光の中へ入ろうと一歩踏み出したとき私は我に帰った。こんな妄想が浮かんで来るモザリアムの空気なのだ。

 気になっていた私の務めが終わった。

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by shinia62 | 2012-04-07 11:31 | シニアの時間 | Comments(4)
Commented by Marrrsan at 2012-04-07 15:05 x
もう8年ですか。時のたつのは早いですね。
墓参りを毎年してくれるさむさんが居て、故人も幸せでしょう。
アーメン・・・いいのかな
Commented by shinia62 at 2012-04-07 22:33
ま〜さん
過去8年同じことをして来たと言うことで、今年は9年目です。
Commented by at 2012-04-09 04:19 x
私はようやく3年目です。アメリカでは遺灰はまいちゃ駄目なのかな?
Commented by shinia62 at 2012-04-09 09:33
魚さん
アメリカでは灰を撒いても良いですよ。私の知人が亡く成ったときそうしました。ロングビーチの沖合に眠る知人です。


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