ちょっとシニアチック Watercolor by Osamu 水彩画家のロス日記 Watercolorist Diary

shinia62.exblog.jp
ブログトップ
2012年 03月 30日

c0053177_922419.jpg


 健康診断の時いろいろ質問したと書いた。
その中の「あの辺りが痒いんですが◯◯◯ミでしょうか」の質問に
ドクターの答えは「痔じゃないかな」と言う。
それでその症状をいろいろ説明された。
そして懐かしい「プレパレーションH」を勧められた。
痔については懐かしく辛い思い出がある。
その事を書いたら、それだけで長編小説に成りそうだ。
それは50年近くも前のことだしね。

 それでは概要などさらっと。
20代に成ったばかりの頃それは突然やって来た。
切れ痔だと言うことでトイレへ行く度血がドバー。
その後のジンジンする傷みは気が狂うかと思った。
心ない同僚達に「我慢していると頭がおかしく成るぞ」
などと脅ろかされ、渋々肛門科へ。

 その医者はかなりの老人で不安になる。
これ以上恥ずかしい体位は出来ないと思われる姿勢で診察された。
そして手術をすることに成ったのだ。
入院の日病院へ行き病室を見たとき私は唖然とした。
そこは普通の畳の部屋で患者は布団を敷いて横になる。
48年前のことであるが江戸時代ではない。
テレビドラマの「仁」がその頃放映されていたら
おお、江戸時代の雰囲気で格好良いと思ったかも知れない。
しかし、当時の私はよぼよぼの老医師と江戸時代の病室に不安は増すばかり。

 その当時の痔の手術は1ヶ月の入院が必要だった。
ベスト患者で表彰されるほど大人しくその入院生活を過ごした。
退院してほっとしたのも束の間、戦いは終わっていなかった。
何ヶ月が過ぎた頃痔がまた痛みだしたのだ。
私の不安は現実に成った。
ヤブ医者に当たってしまったらしい。
二十歳になったばかりで人生お先真っ暗に成った。
この先どれほどの人生が残っているのか知らない。
その長いに違いない人生を尻を抱えて生きて行くのか。

  そんな時、朗報が。
小樽には肛門科の名医が居ると聞いた。
その頃札幌に住んでいた私だが藁をもつかむ気持ちで小樽へ飛んだ。
そこで診察を受けるも、その名医が言った。
「他の病院でおかしくされた始末はしたくない」
最後の望みは絶たれた。
もうこの人生に望み無し。
帰りの道で丈夫そうなロープを買った。
これなら私の体重で切れることはなかろう。
思い込みの激しい私のことだからそのくらいは考えたかも知れない。
今と成っては記憶にない。

 名医の言葉には多少真実があったと思う。
しかし脅かしにそう言っただけのようで入院は許された。
この病院は江戸時代から一気に昭和にタイム・トリップした様だった。
古い洋館を病院に改造したらしい厳めしい造り。
ベッドもちゃんと有った。
大部屋の入院患者達も朗らかで毎日がパーティー気分であった。

 ここで1ヶ月の入院生活を送り私の痔は完治した。
そしてあの忌まわしい「ぢ」の一文字は私の記憶から消えた。

 昨日まで、、、、、。

↓このボタンを押して人気ブログ投票してね。
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ


[PR]

by shinia62 | 2012-03-30 10:03 | シニアの時間 | Comments(2)
Commented by Coconut at 2012-03-30 20:40 x
大変な経験談を聞かせていただきました。まだこれからお話が続きそうですが…。今だから話せるお話ですよね、きっと。
20代になったばかりにそんな体験なんて、本当に辛そうです。しかも北海道なので、良く分からないのですが、寒さで痛さが強調されそうなイメージもありますし。
Commented by shinia62 at 2012-03-30 22:07
Coconutさん
今なら簡単な手術も大事だった時代ですね。すっかり忘れていたのですが思い出してしまいました。私は健康な方ですがあの経験が一番の大病だったかな。


<< ポートレート制作の後は      しまった、、、 >>