2010年 11月 13日

今日もまた秀作が、こんなに描けていいのだろうか、、、

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 今日の作品は「ネット仲間展」の課題から描いた。
基本的にオリジナル作品は題材から自分で始めるべきだと思うので、
この作品はその点で違反。
習作として描かせて頂いた。

 水彩画の描き初めの頃、
カレンダーとか雑誌に載っている奇麗な写真を描いていた時期もある。
しかしそれだと私のオリジナルとは言えないので、
つまらなくなった。

 同じような意味で模写をした事が無い。
マスターアーティストを勉強すると言う意味では必要な訓練だろう。
しかし時間をかけ全エネルギーを打ち込んで描いた作品が
自分のものではないバカらしさ。
やっていられません。貴重な絵の具と紙がもったいない。
そんな訳で貧乏絵描きは勉強の場を狭めている。

 子供の頃、巻物のように横長の水彩画を描いて、
茶の間の梁に貼付けたことがあった。
それも我が家から見える風景を東西南北に合わせて描いた絵巻であった。
一応学校でも絵が上手いと言う事になっていたので、
両親からの苦情は出なかった。
そしてこの作品は私が家を出てからもそのままだった。

 最後にこの作品に出会ったのは1989年の夏だった。
私が永住権の面接で日本へ帰った時だ。
年老いた両親は既にその家を出て街の住宅に住んでいた。
私は廃屋となったその家が見たくて一人でそこまで歩く。
何しろ山の中の一軒家なので交通機関は無い。
車が無ければ歩くしか無いのだ。
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 家は壁板が少々はがれていたが
充分昔の姿を保っていた。
中へ入ると茶の間の床は半分ほど無くなっていた。
懐かしい思いと、過去に戻ってきたような不思議な感覚に包まれる。

 そして色あせた私の水彩画絵巻が部分的に残っていた。
特に北側の雪景色は色彩も鮮明で胸がドキドキした。
雪をかぶった山々に見える枯れ木の群れ。
それが五分刈りの子供の頭のようである。
普通に描かれた絵なのだが、
私の胸が痛くなるほどのインパクトだった。

 あの廃屋はまだ有るのだろうか。

 思い出が鮮明に蘇る歳となったシニアである。

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by shinia62 | 2010-11-13 10:05 | シニアの時間 | Comments(6)
Commented by わこ at 2010-11-13 19:34 x
ううう、泣けますね。
Commented by Tsutom at 2010-11-13 21:03 x
ううう、泣けますね。
私もつられ泣き。
修さんの幼少の頃が思い出されます。
(私はもっと幼少であったが)
さむさん! ううう、泣けますね。
じ、実は  ううう、泣けますね。
あの家はもう雪で押しつぶされてなくなってしまいました。
ううう、泣けますね。

PS, わこさん もうしわけない。フレーズをパクってしまいました。m(_._)m
Commented by shinia62 at 2010-11-13 23:02
わこさん
私も泣けます。
Commented by shinia62 at 2010-11-13 23:08
Tsutomさん
そうなんだ。そうだよね。雪降ろしをしなかったら重みでつぶされますよね。そう考えてみると私が最後に見た時の家、よく頑張って立って居たものだと愛おしくなります。きっと私と会うまでは死ねないと思ったのでしょう。ううう、泣けます。←このフレーズ流行らせようっと。
Commented by Marrrsan at 2010-11-13 23:28 x
泣き上戸の人が多いですね。

Tsutomuさんのコメントに
おもわずスマイル
Commented by shinia62 at 2010-11-14 02:58
ま〜さん
ううう、泣けます。


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